アグロバントとMerfolk
2009年7月15日 デッキ考察:その他 コメント (8)デッキメモ。
イタリアの130人超の大会で2位に入ったアグロバント。
Top8にはANTやドレッジ、ゴブリン、Merfolkといった現在のメタにあるデッキが全て入っており、レガシー選手権の結果を占う上で非常に参考になると思われる。
そして、こないだのBant Survivalも!
http://www.deckcheck.net/deck.php?id=27721
Earthquake 2 :2nd Smanio Alessandro
クリーチャー (17)
4 貴族の教主/Noble Hierarch
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
3 クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage
4 ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk
2 三角エイの捕食者/Trygon Predator
プレインズウォーカー (1)
1 遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant
インスタント・ソーサリー (24)
4 渦まく知識/Brainstorm
3 もみ消し/Stifle
3 呪文嵌め/Spell Snare
3 目くらまし/Daze
4 Force of Will
4 剣を鍬に/Swords to Plowshares
3 バントの魔除け/Bant Charm
土地 (18)
4 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
3 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
4 Tropical Island
3 Tundra
2 島/Island
1 森/Forest
1 平地/Plains
サイドボード
2 梅澤の十手/Umezawa’s Jitte
2 真髄の針/Pithing Needle
3 トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt
4 青霊破/Blue Elemental Blast
1 呪文嵌め/Spell Snare
3 オアリムの詠唱/Orim’s Chant
パッと見の感想は、バント色で作ったMerfolk。
まず、思案全抜きでドロー操作が少なく、代わりにカウンターが多い。
魔除けも含めば16枚のパーミッション体制だ。
Merflokはブレストすら無いが、このデッキには行き詰まりよりブレストだろ、常識的に考えて。
薬瓶はマナブーストであり、教主がそのポジションになる。
8ロード体制を基本とするMerfolkに対し、バントアグロも攻撃限定だが賛美で強化できる。
こういった特徴を考えると、同じクロック・パーミッションの中でもバントアグロと印象が重なったのも、むべなるかな、と。
結局、両方ともFishってことかね。
ただし、Merfolkと違う点も多々あり、大きくは4つ。
具体的には、生物と除去と土地の性質の違い。
そして、カード・アドバンテージ。
まず、このデッキはクリーチャーと置物にアクセスする方法が非常に豊富な構成となっている。
生物へはStPと魔除け、置物は賛美猫と三角エイと魔除けがいずれも除去となり得る。
反面、クリーチャー数はこの手とデッキとしては標準枚数よりわずかに少な目の17枚+トークン生成用のPWCが1枚。
Merfolkは、変わり谷含めて22枚以上の構成となることが多い。
単体のサイズを比較することはMerfolkが部族強化メインなデッキである以上ナンセンスな気もするが、タルモとRWMのサイズはMerfolkに無いものだ。
かつ、アグロバントの生物は能力も非常に有用。
その代わり、アグロバントは3色ゆえに基本地形が多くデメリットとなりやすく、土地のバランスもキツキツ。
Merfolkは単色で組めて、しかも土地を攻めるカードを入れた結果、テンポ・アドバンテージも得られる。
前にも書いたが、アグロバントはカード・アドバンテージをほとんど得られず1:1交換を繰り返すのみだ。
例外はエルズペスで、場にある限りひたすらトークンを生成出来る点は、手札増加には繋がらないものの盤面のアドバンテージを上げてくれる。
ちなみに、現在、エルズペスは白スレショ系なら常に視野に入ると思っている。
PWCを触れるカードは少なく、出たらほぼやりたい放題のケースが多いからだ。
対して、Merfolkは行き詰まりと銀エラという2種により、3枚ドローとキャントリップで手札枚数の維持に繋がる。
単体のカードパワーではアグロバントの方が強力と思うが、アドバンテージ的にはMerfolkが上回るため、デッキパワーとしてはどちらが上となるんだろうか。
ここで同じ大会でTop8に入ったMerfolkも紹介したい。
今までのMerfolkよりも、ある意味、尖ってて面白い。
http://www.deckcheck.net/deck.php?id=27725
Earthquake 2 :6th Lerro Lorenzo
6 島/Island
2 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
2 汚染された三角州/Polluted Delta
3 変わり谷/Mutavault
3 不毛の大地/Wasteland
3 リシャーダの港/Rishadan Port
4 呪い捕らえ/Cursecatcher
2 高潮の戦士/Tidal Warrior
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
2 姿分け/Shapesharer
4 メロウの騎兵/Merrow Reejerey
2 航跡の打破者/Wake Thrasher
4 行き詰まり/Standstill
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
4 Force of Will
4 目くらまし/Daze
3 もみ消し/Stifle
サイドボード
3 青霊破/Blue Elemental Blast
1 蒸気の連鎖/Chain of Vapor
2 残響する真実/Echoing Truth
1 ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall
1 もみ消し/Stifle
1 水没/Submerge
3 大祖始の遺産/Relic of Progenitu
3 アメジストのとげ/Thorn of Amethyst
Merfolkにしては、クリーチャー枚数が多く25枚。
代わりに呪文嵌めが抜けている。
カードの選択も面白く、特に姿分けが秀逸だと思った。
相手のタルモをコピーしたり自分のロードをコピーしたり、使い勝手が非常に良い。
高潮の戦士は、あんまし趣味じゃないが。
また、土地も不毛の大地+港で更にアグレッシブ。
フェッチで圧縮かける点もそうだ。
サイドもとげ入れてストーム系も対策してるし、墓地対策もあるしで良い感じ。
が、クリーチャー対策がイマイチ足りてない気がする。
土地抑えてたら、そんなにクリーチャー出されない、ってことか?
ちなみに、世界のるつぼ入れたら、まんまランドスティルみたいね。
総括として、今までの比較を上記2デッキを元にまとめると、こんな感じ。
【アグロバント vs Merfolk】 ※それぞれ、のべ枚数。サイドは対象外
■クリーチャー
-クリーチャー
・総数:18枚 vs 25枚 ※PW、土地も考慮
・パワー2以上:13枚 vs 19枚 ※タルモ、姿分け等も考慮
・防御3以上:10枚 vs 2枚 ※上記と同様
-カウンター
・総数:16枚 vs 15枚
・1マナ以下:13枚 vs 15枚
-クリーチャー除去
・総数:7枚 vs 0枚
-エンチャント破壊
・総数:5枚 vs 0枚
-アーティファクト破壊
・総数:8枚 vs 0枚
-ドロー系
・手札増加:0枚 vs 4枚
・キャントリップ:0枚 vs 4枚
・ライブラリー操作:8枚 vs 0枚
-マナソース
・土地:18枚 vs 19枚
・フェッチ:7枚 vs 4枚
・基本土地:4枚 vs 6枚
・ブースト:4枚 vs 4枚
・使用色:3色 vs 1色
場に出た生物・置物に分があるアグロバント、カードとテンポのアドバンテージに分があるMerfolkという違いか。
ぶっちゃけ、対決したらどっちが強いんだ?
Zooに強そうなのは前者だが、コンボには両方良い勝負できそうだし……。
確か、AMCでアグロバントに勝ったMerfolkの人が居て、カード・アドバンテージが勝因だった気がする。
てか、尖ってる分、ハマらないとポッキリ折れそうだ、Merfolkは。
……すずめさんのMerfolkと、こないだマッチアップしとけば良かったな。
イタリアの130人超の大会で2位に入ったアグロバント。
Top8にはANTやドレッジ、ゴブリン、Merfolkといった現在のメタにあるデッキが全て入っており、レガシー選手権の結果を占う上で非常に参考になると思われる。
そして、こないだのBant Survivalも!
http://www.deckcheck.net/deck.php?id=27721
Earthquake 2 :2nd Smanio Alessandro
クリーチャー (17)
4 貴族の教主/Noble Hierarch
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
3 クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage
4 ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk
2 三角エイの捕食者/Trygon Predator
プレインズウォーカー (1)
1 遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant
インスタント・ソーサリー (24)
4 渦まく知識/Brainstorm
3 もみ消し/Stifle
3 呪文嵌め/Spell Snare
3 目くらまし/Daze
4 Force of Will
4 剣を鍬に/Swords to Plowshares
3 バントの魔除け/Bant Charm
土地 (18)
4 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
3 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
4 Tropical Island
3 Tundra
2 島/Island
1 森/Forest
1 平地/Plains
サイドボード
2 梅澤の十手/Umezawa’s Jitte
2 真髄の針/Pithing Needle
3 トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt
4 青霊破/Blue Elemental Blast
1 呪文嵌め/Spell Snare
3 オアリムの詠唱/Orim’s Chant
パッと見の感想は、バント色で作ったMerfolk。
まず、思案全抜きでドロー操作が少なく、代わりにカウンターが多い。
魔除けも含めば16枚のパーミッション体制だ。
Merflokはブレストすら無いが、このデッキには行き詰まりよりブレストだろ、常識的に考えて。
薬瓶はマナブーストであり、教主がそのポジションになる。
8ロード体制を基本とするMerfolkに対し、バントアグロも攻撃限定だが賛美で強化できる。
こういった特徴を考えると、同じクロック・パーミッションの中でもバントアグロと印象が重なったのも、むべなるかな、と。
結局、両方ともFishってことかね。
ただし、Merfolkと違う点も多々あり、大きくは4つ。
具体的には、生物と除去と土地の性質の違い。
そして、カード・アドバンテージ。
まず、このデッキはクリーチャーと置物にアクセスする方法が非常に豊富な構成となっている。
生物へはStPと魔除け、置物は賛美猫と三角エイと魔除けがいずれも除去となり得る。
反面、クリーチャー数はこの手とデッキとしては標準枚数よりわずかに少な目の17枚+トークン生成用のPWCが1枚。
Merfolkは、変わり谷含めて22枚以上の構成となることが多い。
単体のサイズを比較することはMerfolkが部族強化メインなデッキである以上ナンセンスな気もするが、タルモとRWMのサイズはMerfolkに無いものだ。
かつ、アグロバントの生物は能力も非常に有用。
その代わり、アグロバントは3色ゆえに基本地形が多くデメリットとなりやすく、土地のバランスもキツキツ。
Merfolkは単色で組めて、しかも土地を攻めるカードを入れた結果、テンポ・アドバンテージも得られる。
前にも書いたが、アグロバントはカード・アドバンテージをほとんど得られず1:1交換を繰り返すのみだ。
例外はエルズペスで、場にある限りひたすらトークンを生成出来る点は、手札増加には繋がらないものの盤面のアドバンテージを上げてくれる。
ちなみに、現在、エルズペスは白スレショ系なら常に視野に入ると思っている。
PWCを触れるカードは少なく、出たらほぼやりたい放題のケースが多いからだ。
対して、Merfolkは行き詰まりと銀エラという2種により、3枚ドローとキャントリップで手札枚数の維持に繋がる。
単体のカードパワーではアグロバントの方が強力と思うが、アドバンテージ的にはMerfolkが上回るため、デッキパワーとしてはどちらが上となるんだろうか。
ここで同じ大会でTop8に入ったMerfolkも紹介したい。
今までのMerfolkよりも、ある意味、尖ってて面白い。
http://www.deckcheck.net/deck.php?id=27725
Earthquake 2 :6th Lerro Lorenzo
6 島/Island
2 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
2 汚染された三角州/Polluted Delta
3 変わり谷/Mutavault
3 不毛の大地/Wasteland
3 リシャーダの港/Rishadan Port
4 呪い捕らえ/Cursecatcher
2 高潮の戦士/Tidal Warrior
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
2 姿分け/Shapesharer
4 メロウの騎兵/Merrow Reejerey
2 航跡の打破者/Wake Thrasher
4 行き詰まり/Standstill
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
4 Force of Will
4 目くらまし/Daze
3 もみ消し/Stifle
サイドボード
3 青霊破/Blue Elemental Blast
1 蒸気の連鎖/Chain of Vapor
2 残響する真実/Echoing Truth
1 ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall
1 もみ消し/Stifle
1 水没/Submerge
3 大祖始の遺産/Relic of Progenitu
3 アメジストのとげ/Thorn of Amethyst
Merfolkにしては、クリーチャー枚数が多く25枚。
代わりに呪文嵌めが抜けている。
カードの選択も面白く、特に姿分けが秀逸だと思った。
相手のタルモをコピーしたり自分のロードをコピーしたり、使い勝手が非常に良い。
高潮の戦士は、あんまし趣味じゃないが。
また、土地も不毛の大地+港で更にアグレッシブ。
フェッチで圧縮かける点もそうだ。
サイドもとげ入れてストーム系も対策してるし、墓地対策もあるしで良い感じ。
が、クリーチャー対策がイマイチ足りてない気がする。
土地抑えてたら、そんなにクリーチャー出されない、ってことか?
ちなみに、世界のるつぼ入れたら、まんまランドスティルみたいね。
総括として、今までの比較を上記2デッキを元にまとめると、こんな感じ。
【アグロバント vs Merfolk】 ※それぞれ、のべ枚数。サイドは対象外
■クリーチャー
-クリーチャー
・総数:18枚 vs 25枚 ※PW、土地も考慮
・パワー2以上:13枚 vs 19枚 ※タルモ、姿分け等も考慮
・防御3以上:10枚 vs 2枚 ※上記と同様
-カウンター
・総数:16枚 vs 15枚
・1マナ以下:13枚 vs 15枚
-クリーチャー除去
・総数:7枚 vs 0枚
-エンチャント破壊
・総数:5枚 vs 0枚
-アーティファクト破壊
・総数:8枚 vs 0枚
-ドロー系
・手札増加:0枚 vs 4枚
・キャントリップ:0枚 vs 4枚
・ライブラリー操作:8枚 vs 0枚
-マナソース
・土地:18枚 vs 19枚
・フェッチ:7枚 vs 4枚
・基本土地:4枚 vs 6枚
・ブースト:4枚 vs 4枚
・使用色:3色 vs 1色
場に出た生物・置物に分があるアグロバント、カードとテンポのアドバンテージに分があるMerfolkという違いか。
ぶっちゃけ、対決したらどっちが強いんだ?
Zooに強そうなのは前者だが、コンボには両方良い勝負できそうだし……。
確か、AMCでアグロバントに勝ったMerfolkの人が居て、カード・アドバンテージが勝因だった気がする。
てか、尖ってる分、ハマらないとポッキリ折れそうだ、Merfolkは。
……すずめさんのMerfolkと、こないだマッチアップしとけば良かったな。
コメント
2-8でマーフォークが勝ちます。
島渡りになるアトランティスの王を丁寧に除去してもキツいのかなぁ。
やっぱ、アドバンテージ的に全然負けてますか?
それ以前にまず1Tの薬瓶がどうしようもありませんでした…
自分が使っていたのが、セルキー入りのちょっと重いバントアグロだったせいもあるんでしょうが、基本的には無理ゲーです。
でも、セルキーあれば結構アドは取れそうなイメージですけど厳しいですか?
今回載せたデッキレシピだと、三角エイや魔除けもあるので、薬瓶は結構割りやすそうな気がします。
Merfolk相手だったら、セルキー入りかつStPとPtEの8枚体制でも厳しいのかなぁ。
tp://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/232
となると、序盤にどれだけそこを潰せるか、で決まりそうだね。
ただ、行き詰まりをWillするのは勇気が要るな(笑)。
ミスったら、一気にアド差開くし。
行き詰まりは、戦場に出さないという対処が一番だから、スネア頼みだな。
そう言えば、MerforkがZooを苦手とするのは、火力数と生物のサイズが理由?
アグロバントで応用効かないかなー、と。
アジャニ、更迭哀れ(笑)。
いや、アジャニは今は復讐しに行ってて、じきに黄金の鬣になって帰って来るかも?
……可能性、相当低そうだが。
島渡れない=タルモがどうしようもない
渋面=一キル
除去多いとロードをピンポイントで除去されてキツイ感じです。
アトランティスの王は、やっぱ即落としなんだね。
アグロバント側は、StPとPtEで除去多めの方が戦いやすそうだなぁ。
溶岩使い……確かに死ねるね。
サイドから青霊破頼みか。