騙し討ち/Sneak Attackとクリーチャー
2010年7月28日 デッキ考察:その他レガシーにおける騙し討ちをキーとしたデッキは、大別して2種類のタイプに分けられる。
コンボ狙いかビート狙いか。
前者はヒバリや霊体の先達を使った無限ダメージ、後者はファッティによるビートが勝ち筋。
Hulk Flashとリアニの違いと言えばわかりやすいと思うが、実は後者はリアニよりも更に安定しない。
Sneak/突破では場にクリーチャーが残らないからだ。
なので、もし後者で勝ちたいなら場にクリーチャーを何とかして残すか、安定してクリーチャーを供給するか、ごく少数のクリーチャーで押し切るか、の3つの方向性が考えられる。
まず、最初の無限ダメージ系のデッキだが、Flashless Hulkという言い方もされる。
実際の動きも「手札にFlashとHulkを揃えてFlashを通す」を「手札にSneak/突破とHulkを揃えてSneak/突破を通す」に変えたと考えればよく似てる。
ただ、Flashと違い、Sneakや突破は起動込み5マナと重いのでマナ加速をガン積みしていること、赤主体になっていること等の違いがあるため、結果として安定感を失っている。
サンプルのレシピでは山が8枚だが、個人的には鋭き砂岩/Sandstone Needleとドワーフ都市の廃墟に変えたいとこだ。
http://www.deckcheck.net/deck.php?id=25379
次に、ファッティで勝つデッキだが、こちらは派生が色々あり一概にはまとめられない。
赤白でSneakを場に出すことを重視するタイプ、赤白でSneak/流転の護符と白教示者まで入れたタイプ、赤青で実物提示と組み合わせたタイプ、赤単色でSneak/突破の体制を取るタイプ、猛火の群れを入れて単体の攻撃力を上げたタイプ、マナ加速を活かし素出し出来るファッティを追加したタイプ、それらの複合型等、様々だ。
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%82%B9%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF
そのため、ファッティで勝つタイプは、用途に合わせて色々なクリーチャーが選択肢に上がる。
以下がその候補だ。
ただ、現レガシー環境ではStP・PtEのおかげで頑強やPIGなど墓地に落ちることで効果を発揮する能力は非常に心許ない点に注意。
幸い、無色の除去回避にNot of This Worldがあるので、共生のワームくらいなら守れるかもしれない。
-素出し可能なクリーチャー
・刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing:6マナ 赤赤④
-場にクロックが残るクリーチャー
・森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus:頑強
・黄昏の番人/Twilight Shepherd:頑強
・炉かごの巨人/Hearthcage Giant:CIPで3/1トークン2体
・若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon:CIPで4/4トークン1体
・墓所のタイタン/Grave Titan:CIPと攻撃誘発で2/2トークンが計4体
・変幻の大男/Protean Hulk:PIGで計6マナ以下のクリーチャー任意数
・共生のワーム/Symbiotic Wurm:PIGで1/1トークン7体
・暗影のワーム/Penumbra Wurm:PIGで6/6トークン1体
-猛火の群れのコストとなるクリーチャー
・刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing:赤
・若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon:赤緑
・ドラゴンの暴君/Dragon Tyrant:赤
・炉かごの巨人/Hearthcage Giant:赤
-単体の攻撃力が高いクリーチャー
・引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn:15/15
・セラのアバター/Serra Avatar:P/Tが自分のライフと同じ数値
・ドラゴンの暴君/Dragon Tyrant:6/6 二段攻撃
-特殊な効果を持つクリーチャー
・真面目な身代わり/Solemn Simulacrum:CIP・PIG等でアドバンテージ
・ペラッカのワーム/Pelakka Wurm:CIP・PIG等でアドバンテージ
・森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus:CIPで非クリーチャー・パーマネント破壊
・永遠の証人/Eternal Witness:CIPで各種カードの回収
・厳然たるスフィンクス/Magister Sphinx:相手の総ライフを10に変更
・黄道の龍/Zodiac Dragon:PIGで手札に戻る
・ウェザーシード・ツリーフォーク/Weatherseed Treefolk:PIGで手札に戻る
・村背負いの大巨人/Hamletback Goliath:他のクリーチャーのパワー分+1/+1
・血まなこのサイクロプス/Bloodshot Cyclops:他のクリーチャーのパワー分ダメージ
・数多のラフィーク/Rafiq of the Many:他のクリーチャーに二段攻撃
・鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker:他のクリーチャーのコピー
・騙り者、逆嶋/Sakashima the Impostor:他のクリーチャーのコピー
・魔術師の導師/Wizard Mentor:他のクリーチャーの再利用
・変わり身のタイタン/Changeling Titan:他のクリーチャーを場に残す
・マルフェゴール/Malfegor:CIPで布告
・ニコル・ボーラス/Nicol Bolas:対戦相手にダメージを与えるたび、手札破壊
・各種ヘリオン:全体除去
・各種タイタン:CIPと誘発能力でアドバンテージ
・各種エルドラージ:滅殺でアドバンテージ
こうして挙げたクリーチャーの中には色々とシナジーを形成するものがあり、コンボも少なからず思いつく。
特に、コピーや付与等の他のクリーチャーに影響するカードは、ほぼ全てがコンボ要員だ。
・ハルク+群れドラor黒タイタン:6点クロックで攻撃した後、高火力のクロックが場に残る
・村背負いorパワー10以上のクリーチャー
+ラフィークorサイクロプスorキキジキor逆嶋:20点ダメージ
・厳然スフィンクス+パワー5以上のクリーチャー:相手ライフを10点にした後、10点ダメージ
さて、実際にコンボとしての実現を考えると、前者は赤④か赤赤③の計5マナに加えてSneak/突破・ハルク、後2者は赤赤赤③の計6マナに加えて騙し討ち・クリーチャー2体が必要になる。
前者はSneakと突破でそれぞれ代替が効くし、ハルクが無くても群れドラを出せれば最悪クロックは残せることを考えると、かなり融通の利く2枚コンボと考えられる。
後2者はSneakでなければ動かせない上にコンボ必要枚数が1枚多く、少々難しい。
それを踏まえて、まずは前者を軸にデッキを作ってみたい。
上記にある通り、Sneakで場にクリーチャーを出す手段は色々考えられるが、今回はハルクのPIGを活かすためにオーソドックスなSneak/突破でサンプルを考えた。
クリーチャー (20)
4 森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus
4 変幻の大男/Protean Hulk
4 若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon
2 刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing
1 マルフェゴール/Malfegor
1 黄昏の番人/Twilight Shepherd
4 猿人の指導霊/Simian Spirit Guide
エンチャント・アーティファクト (8)
4 騙し討ち/Sneak Attack
4 厳かなモノリス/Grim Monolith
インスタント・ソーサリー (14)
4 裂け目の突破/Through the Breach
4 煮えたぎる歌/Seething Song
4 ギャンブル/Gamble
2 悟りの教示者/Enlightened Tutor
土地 (18)
4 乾燥台地/Arid Mesa
2 沸騰する小湖/Scalding Tarn
4 Plateau
4 古えの墳墓/Ancient Tomb
4 裏切りの都/City of Traitors
狙いは先ほどのコンボの他、ハルクからの銀弾、それにモノリスと2マナ土地からのロリックス素出し。
どんなカードでも取って来れるギャンブルは、アドバンテージを失うもののデッキの潤滑油としてかなり活躍してくれる。
まあ、正直、ハルクを使うなら以下のようにFlashless Hulkにしてしまう方が安定してそうな気もするけどね。
クリーチャー (12)
4 変幻の大男/Protean Hulk
2 目覚ましヒバリ/Reveillark
2 影武者/Body Double
2 屍肉喰らい/Carrion Feeder
1 モグの狂信者/Mogg Fanatic
1 死の信者/Death Cultist
エンチャント・アーティファクト (8)
4 騙し討ち/Sneak Attack
4 厳かなモノリス/Grim Monolith
インスタント・ソーサリー (20)
4 裂け目の突破/Through the Breach
4 煮えたぎる歌/Seething Song
2 ギャンブル/Gamble
4 召喚士の契約/Summoner’s Pact
2 悟りの教示者/Enlightened Tutor
4 否定の契約/Pact of Negation
土地 (20)
4 乾燥台地/Arid Mesa
2 沸騰する小湖/Scalding Tarn
4 Plateau
1 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
1 山/Mountain
4 古えの墳墓/Ancient Tomb
4 裏切りの都/City of Traitors
ちなみに、上で書いた通りPIGが誘発しにくい環境なので、そもそもハルク頼みなら除去対策としてちゃんとカウンターも積むべきと思われる。
コンボ狙いかビート狙いか。
前者はヒバリや霊体の先達を使った無限ダメージ、後者はファッティによるビートが勝ち筋。
Hulk Flashとリアニの違いと言えばわかりやすいと思うが、実は後者はリアニよりも更に安定しない。
Sneak/突破では場にクリーチャーが残らないからだ。
なので、もし後者で勝ちたいなら場にクリーチャーを何とかして残すか、安定してクリーチャーを供給するか、ごく少数のクリーチャーで押し切るか、の3つの方向性が考えられる。
まず、最初の無限ダメージ系のデッキだが、Flashless Hulkという言い方もされる。
実際の動きも「手札にFlashとHulkを揃えてFlashを通す」を「手札にSneak/突破とHulkを揃えてSneak/突破を通す」に変えたと考えればよく似てる。
ただ、Flashと違い、Sneakや突破は起動込み5マナと重いのでマナ加速をガン積みしていること、赤主体になっていること等の違いがあるため、結果として安定感を失っている。
サンプルのレシピでは山が8枚だが、個人的には鋭き砂岩/Sandstone Needleとドワーフ都市の廃墟に変えたいとこだ。
http://www.deckcheck.net/deck.php?id=25379
次に、ファッティで勝つデッキだが、こちらは派生が色々あり一概にはまとめられない。
赤白でSneakを場に出すことを重視するタイプ、赤白でSneak/流転の護符と白教示者まで入れたタイプ、赤青で実物提示と組み合わせたタイプ、赤単色でSneak/突破の体制を取るタイプ、猛火の群れを入れて単体の攻撃力を上げたタイプ、マナ加速を活かし素出し出来るファッティを追加したタイプ、それらの複合型等、様々だ。
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%82%B9%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF
そのため、ファッティで勝つタイプは、用途に合わせて色々なクリーチャーが選択肢に上がる。
以下がその候補だ。
ただ、現レガシー環境ではStP・PtEのおかげで頑強やPIGなど墓地に落ちることで効果を発揮する能力は非常に心許ない点に注意。
幸い、無色の除去回避にNot of This Worldがあるので、共生のワームくらいなら守れるかもしれない。
-素出し可能なクリーチャー
・刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing:6マナ 赤赤④
-場にクロックが残るクリーチャー
・森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus:頑強
・黄昏の番人/Twilight Shepherd:頑強
・炉かごの巨人/Hearthcage Giant:CIPで3/1トークン2体
・若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon:CIPで4/4トークン1体
・墓所のタイタン/Grave Titan:CIPと攻撃誘発で2/2トークンが計4体
・変幻の大男/Protean Hulk:PIGで計6マナ以下のクリーチャー任意数
・共生のワーム/Symbiotic Wurm:PIGで1/1トークン7体
・暗影のワーム/Penumbra Wurm:PIGで6/6トークン1体
-猛火の群れのコストとなるクリーチャー
・刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing:赤
・若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon:赤緑
・ドラゴンの暴君/Dragon Tyrant:赤
・炉かごの巨人/Hearthcage Giant:赤
-単体の攻撃力が高いクリーチャー
・引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn:15/15
・セラのアバター/Serra Avatar:P/Tが自分のライフと同じ数値
・ドラゴンの暴君/Dragon Tyrant:6/6 二段攻撃
-特殊な効果を持つクリーチャー
・真面目な身代わり/Solemn Simulacrum:CIP・PIG等でアドバンテージ
・ペラッカのワーム/Pelakka Wurm:CIP・PIG等でアドバンテージ
・森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus:CIPで非クリーチャー・パーマネント破壊
・永遠の証人/Eternal Witness:CIPで各種カードの回収
・厳然たるスフィンクス/Magister Sphinx:相手の総ライフを10に変更
・黄道の龍/Zodiac Dragon:PIGで手札に戻る
・ウェザーシード・ツリーフォーク/Weatherseed Treefolk:PIGで手札に戻る
・村背負いの大巨人/Hamletback Goliath:他のクリーチャーのパワー分+1/+1
・血まなこのサイクロプス/Bloodshot Cyclops:他のクリーチャーのパワー分ダメージ
・数多のラフィーク/Rafiq of the Many:他のクリーチャーに二段攻撃
・鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker:他のクリーチャーのコピー
・騙り者、逆嶋/Sakashima the Impostor:他のクリーチャーのコピー
・魔術師の導師/Wizard Mentor:他のクリーチャーの再利用
・変わり身のタイタン/Changeling Titan:他のクリーチャーを場に残す
・マルフェゴール/Malfegor:CIPで布告
・ニコル・ボーラス/Nicol Bolas:対戦相手にダメージを与えるたび、手札破壊
・各種ヘリオン:全体除去
・各種タイタン:CIPと誘発能力でアドバンテージ
・各種エルドラージ:滅殺でアドバンテージ
こうして挙げたクリーチャーの中には色々とシナジーを形成するものがあり、コンボも少なからず思いつく。
特に、コピーや付与等の他のクリーチャーに影響するカードは、ほぼ全てがコンボ要員だ。
・ハルク+群れドラor黒タイタン:6点クロックで攻撃した後、高火力のクロックが場に残る
・村背負いorパワー10以上のクリーチャー
+ラフィークorサイクロプスorキキジキor逆嶋:20点ダメージ
・厳然スフィンクス+パワー5以上のクリーチャー:相手ライフを10点にした後、10点ダメージ
さて、実際にコンボとしての実現を考えると、前者は赤④か赤赤③の計5マナに加えてSneak/突破・ハルク、後2者は赤赤赤③の計6マナに加えて騙し討ち・クリーチャー2体が必要になる。
前者はSneakと突破でそれぞれ代替が効くし、ハルクが無くても群れドラを出せれば最悪クロックは残せることを考えると、かなり融通の利く2枚コンボと考えられる。
後2者はSneakでなければ動かせない上にコンボ必要枚数が1枚多く、少々難しい。
それを踏まえて、まずは前者を軸にデッキを作ってみたい。
上記にある通り、Sneakで場にクリーチャーを出す手段は色々考えられるが、今回はハルクのPIGを活かすためにオーソドックスなSneak/突破でサンプルを考えた。
クリーチャー (20)
4 森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus
4 変幻の大男/Protean Hulk
4 若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon
2 刃の翼ロリックス/Rorix Bladewing
1 マルフェゴール/Malfegor
1 黄昏の番人/Twilight Shepherd
4 猿人の指導霊/Simian Spirit Guide
エンチャント・アーティファクト (8)
4 騙し討ち/Sneak Attack
4 厳かなモノリス/Grim Monolith
インスタント・ソーサリー (14)
4 裂け目の突破/Through the Breach
4 煮えたぎる歌/Seething Song
4 ギャンブル/Gamble
2 悟りの教示者/Enlightened Tutor
土地 (18)
4 乾燥台地/Arid Mesa
2 沸騰する小湖/Scalding Tarn
4 Plateau
4 古えの墳墓/Ancient Tomb
4 裏切りの都/City of Traitors
狙いは先ほどのコンボの他、ハルクからの銀弾、それにモノリスと2マナ土地からのロリックス素出し。
どんなカードでも取って来れるギャンブルは、アドバンテージを失うもののデッキの潤滑油としてかなり活躍してくれる。
まあ、正直、ハルクを使うなら以下のようにFlashless Hulkにしてしまう方が安定してそうな気もするけどね。
クリーチャー (12)
4 変幻の大男/Protean Hulk
2 目覚ましヒバリ/Reveillark
2 影武者/Body Double
2 屍肉喰らい/Carrion Feeder
1 モグの狂信者/Mogg Fanatic
1 死の信者/Death Cultist
エンチャント・アーティファクト (8)
4 騙し討ち/Sneak Attack
4 厳かなモノリス/Grim Monolith
インスタント・ソーサリー (20)
4 裂け目の突破/Through the Breach
4 煮えたぎる歌/Seething Song
2 ギャンブル/Gamble
4 召喚士の契約/Summoner’s Pact
2 悟りの教示者/Enlightened Tutor
4 否定の契約/Pact of Negation
土地 (20)
4 乾燥台地/Arid Mesa
2 沸騰する小湖/Scalding Tarn
4 Plateau
1 聖なる鋳造所/Sacred Foundry
1 山/Mountain
4 古えの墳墓/Ancient Tomb
4 裏切りの都/City of Traitors
ちなみに、上で書いた通りPIGが誘発しにくい環境なので、そもそもハルク頼みなら除去対策としてちゃんとカウンターも積むべきと思われる。
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