珍しく真面目系の考察を。
さて、お題についてだが、こんなデッキをご存じだろうか。
・4-Color Dever
・4-Color Shaman
・4-Color Tempo
・4-Color Thresh
名前こそ違うが、これは全て同じデッキを指す。
端的に言えば、青ベースで低マナ域のカードで構成された4色デッキだ。
4色デッキと言えば、Blue Zooや4色続唱、4C Loam、Deathbladeなんかも有名だが、それらとは少々異なる。
標準的なデッキバランスは概ね以下の通りで、所謂スレッショルド系のデッキに近い趣だ。
・クリーチャー:12~14枚程度
・スペル:26~30枚
・土地:18~20枚
さて、これらのデッキ、昨年下期からSCGでも数件結果を残していたため、新デッキとして覚えてる人がいるかもしれない。
が、実はその発祥は古く、レガシー初期の2005年のGPリールのTop8にも存在している。
4 Nimble Mongoose
4 Werebear
4 Meddling Mage
2 Pithing Needle
4 Brainstorm
4 Mental Note
4 Serum Visions
4 Daze
3 Counterspell
4 Force of Will
3 Lightning Bolt
2 Fire // Ice
4 Flooded Strand
4 Polluted Delta
4 Tropical Island
3 Tundra
3 Volcanic Island
Sideboard
4 Chill
2 Divert
1 Naturalize
2 Red Elemental Blast
3 Tormod’s Crypt
3 Wasteland
勿論、今のデッキと採用されているカードは全然違うが、Delverデッキと呼ばれる前身=スレッショルドデッキの一種であるため、基本構造は何ら変わらない。
それが昨年あたりからまた見直されて始めて来た。
CalebDことCaleb DurwardもChannnel Fireballにこんな記事を寄稿している。
Legacy Weapon – The Return of 4-Color Thresh
By Caleb Durward // 2 Jan, 2013
http://www.channelfireball.com/home/legacy-weapon-the-return-of-4-color-thresh/
要約すると、
・死儀礼のせいでRUGは、不毛ゲーや対BUGがやりにくなってきた
・昔のデッキ等を色々と漁った結果、4-Color Thresh=RUGb Delverに興味持った
・死儀礼のおかげで、4色デッキが無理なく成立する
・マナソース多いから土地ハメに意外と強く、RUGやBUGにも相性良さげ
・BUGに比べ、稲妻がある分だけ早く勝てるし、REBをサイドから取れる
・不毛やもみ消し入れるのは試してないけれど相性悪そう
・試してはいないが、白混じりの4色も面白そう
といったところ。
The Sourceにも4-Color Deathrite Shamanという名前でスレッドが立てられ、Calebが組んだRUGb系統と、示唆していたUGWB系統の2つが同時に議論されていた。
それからしばらくした3月、こんなデッキが68名ほどの大会でRUGやSneak等を押さえて1位になったことがスレッドで話題に。
UGWBというCalebとは違うアプローチながら、これも4C Delverの一つだ。
4 Delver of Secrets
4 Deathrite Shaman
4 Geist of Saint Traft
1 Vendilion Clique
1 Sylvan Library
4 Brainstorm
4 Ponder
4 Abrupt Decay
4 Dimir Charm
3 Swords to Plowshares
3 Daze
3 Inquisition of Kozilek
2 Force of Will
2 Lingering Souls
1 Thoughtseize
4 Flooded Strand
4 Misty Rainforest
2 Polluted Delta
3 Tundra
3 Tropical Island
2 Underground Sea
1 Scrubland
SIDEBOARD
2 Force of Will
2 Lingering Souls
2 Vendilion Clique
1 Thoughtseize
1 Zealous Persecution
2 Elspeth, Knight-Errant
1 Karakas
1 Spell Pierce
1 Envelop
2 Perish
ちなみに、その当時、自分も似たデッキを組んでいた。
自分はStP信者かつBant大好き人間なので、4Cと稲妻に引かれつつもUGWの構成を捨てられずにいたところにこのデッキの原型を発見し、即気に入って組んだという経緯がある。
が、回してみたら、Delverは初手に来ない上、何とか場に出ても全然反転せず、泣きながら反転させたら衰微で焼かれるということを繰り返した結果、「Delverはオレに使えないカードなんだな」という残念な結論に至ったのを覚えている。
ただ、この4色での構築はやっていてとても面白かったことから、構成をガラリと変えて4CDelverでなく4C Shamanとして日本レガシー選手権・春に持ち込んだところ、RUGに2回当たって両方2-0というCalebの「RUGには強いよ」理論を証明することになった。
以後、RUGはお客様というスタンスでやっていたが、マジで対RUGの勝率はフリープレイでの多数の対戦含んでも9割を超えている。
以後、ずーっと今に至るまでそのデッキを使ってるわけだが、スレッドはいつの間にやら静かになり、UGWB系統の話は全く上がらなくなった。
その一方、RUGb系統はThe Sourceで別スレッドが立ち、今も議論が続いている。
そして、SCGにも2つのデッキを送り込んだ。
Four-Color Delver
Stephen Nowakowski
12th Place at StarCityGames.com Legacy Open on 9/8/2013
Creatures (12)
3 Deathrite Shaman
4 Delver of Secrets
4 Nimble Mongoose
1 Scavenging Ooze
Spells (30)
2 Gitaxian Probe
2 Spell Pierce
4 Brainstorm
4 Ponder
4 Stifle
4 Daze
4 Force of Will
4 Lightning Bolt
2 Abrupt Decay
Lands (18)
4 Scalding Tarn
3 Misty Rainforest
2 Tropical Island
2 Underground Sea
2 Volcanic Island
1 Taiga
4 Wasteland
Sideboard
1 Grafdigger’s Cage
1 Sulfuric Vortex
1 Abrupt Decay
1 Ancient Grudge
2 Fire Covenant
2 Flusterstorm
2 Pyroblast
1 Spell Pierce
3 Submerge
1 Life from the Loam
------------------------------------------------------------
Four-Color Delver
Edman Leung
5th Place at StarCityGames.com Legacy Open on 10/13/2013
Creatures (13)
3 Deathrite Shaman
4 Delver of Secrets
4 Nimble Mongoose
2 Tarmogoyf
Spells (29)
4 Brainstorm
4 Ponder
4 Stifle
3 Spell Snare
4 Daze
4 Force of Will
4 Lightning Bolt
2 Abrupt Decay
Lands (18)
4 Misty Rainforest
3 Scalding Tarn
2 Tropical Island
2 Underground Sea
2 Volcanic Island
1 Taiga
4 Wasteland
Sideboard
1 Nihil Spellbomb
1 Ancient Grudge
2 Fire Covenant
2 Flusterstorm
2 Pyroblast
2 Spell Pierce
3 Submerge
1 Vendilion Clique
1 Life from the Loam
両デッキとも恐ろしいことに4色にも関わらず土地18枚、そして不毛ガン積み。
Calebの言ってた「もみ消し・不毛は合わん」理論の全否定。
やー、面白いな。
「不毛入れてこんなんで回るの?」という疑問があると思うが、実際やってみると割りと普通に回る。
ただ、青マナが出る土地は13枚しかなく、個人的にはせめて14枚か15枚欲しいと思う。
マリガンが恐いこともあり、個人的にはBUGのように土地20枚にしたいという思いもあるが、これはこれでデッキとしてある種の確立したスタイルだとは思う。
基本、外人の作るレシピは往々にして土地が切り詰められてることが多いけどな。
また、上記はTNNが出る前の形で、今は少し変化を遂げている。
とは言っても、基本構造はRUGと同様のため、以下の部分はTNNに関わらず概ね確定してる模様。
たまに死儀礼やDazeが3のこともあるが、この辺のカードは基本4積みと考えていい。
衰微2も必須で、残り12枚程度のフリースロットに生物3~5枚とスペルを詰めて行く感じ。
4 Delver of Secrets
4 Deathrite Shaman
4 Brainstorm
4 Ponder
4 Daze
4 Force of Will
4 Lightning Bolt
2 Abrupt Decay
7-9 フェッチ
2 Tropical Island
2 Underground Sea
1-2 Volcanic Island
1 Taiga or Badlands
4 Wasteland
以下が実際に使われているサンプルだが、旧来入っていたマングースがばっさり抜け、代わりに死儀礼4積みからのタルモ2/TNN2に繋げる形に変わった
なお、囲いについては、メインに黒いカードを増やさない&アンシーから動いてマナベースを不安定にしない、という意図からサイドに回されている。
スペルも30枚しっかり入ってるので、Delverの反転も十分期待できそうだ。
Creatures (12)
4 Delver of Secrets
4 Deathrite Shaman
2 Tarmogoyf
2 True-Name Nemesis
Spells (30)
4 Brainstorm
4 Ponder
3 Stifle
3 Spell Snare
2 Spell Pierce
4 Daze
4 Force of Will
4 Lightning Bolt
2 Abrupt Decay
Lands (18)
4 Scalding Tarn
4 Polluted Delta
2 Tropical Island
2 Underground Sea
1 Volcanic Island
1 Taiga
4 Wasteland
ここまで通して見て、RUGbはあくまでRUGに死儀礼と衰微を入れた程度の変更であり、そのためだけに黒タッチする意味があるか疑問に思う人もいるだろう。
しかし、色を足したことで2デッキ間の相性で言えばRUGb>RUGとなっており、少なからず意味はある。
具体的には、「衰微がDelverやタルモにガン刺さる」「死儀礼でマングースが終わる」「死儀礼でタルモお見合いを無視された」「死儀礼がいると不毛ゲーに持ち込みにくい」「死儀礼のせいでTNNまで投入される」「死儀礼に稲妻撃ったらDelverが除去れなくなった」といった具合に、RUG側からすると結構キツかったりする。
実際、マジックで昔から行われてきた「同系に勝つために色を足す」という事例は山ほどあり、既存デッキ+1色>既存デッキというのは良くある話だ。
似た事例で言えば、UR DelverとRUG Delverの比較とかな。
なお、他のデッキに対する変化点としては、黒タッチしたことでコンボ全般に効く思考囲い、TNNやエルフに刺さるゴルガリの魔除けといったサイドカードの獲得が挙げられる。
いずれもRUGでは持ちにくかった能動的に相手に働きかける妨害手段やダメージによらないマスデス等の大事な補完手段だ。
特に、これまでのRUGはDazeやピアスなどの不確定カウンターが多く、土地を伸ばしたS&T系のデッキに泣きを見ることもしばしばあったため、変化球となる囲いは重宝しそうだ。
ちなみに、ちと電波っちゃ電波だが、個人的に是非採用してみたいのは部族の炎。
後半、土地が3つくらい並んでる状況ならまず間違いなく4点で撃てるので、絶対美味しいと思うんだけどな。
最悪でも火/氷と同様、2マナ2点で撃てるだろうし。
ってことで、4C Delver等について、変遷や構造等をつらつらと眺めてみた。
自分でも使ってるが、このデッキの強みはやはり4色ならではの柔軟性だと思う。
そして、それを成立させているのが、死儀礼と多めのドロー操作による安定したマナ基盤と、強力な軽量クロックとスペル。
ホントに4色がスムーズに出る上、今のレガシーには軽くて強いカードが多すぎる。
2マナ以下で各色の強いカードを集めたらできたのが4C Delver、と言っても過言じゃない。
なお、RUGb系統とUGWB系統の違いだが、
■RUGb ⇒ 短期決戦重視
-除去が火力中心になりメインの無駄カードが減る他、Killターンが早くなる
-火力と衰微のおかげでPW対策が厚く取れる
-紅蓮術士でトークンをばら撒き、場を膠着させることも可能
-REBがコンボに刺さる他、DelverやTNNもカウンター可能
■UGWB ⇒ 長期戦可能
-石鍛冶によりアドが獲得でき、装備品により長期戦に強くなる
-除去耐性があり、単体で大ダメージが出せてコントロールに強いトラフト
-火力で除去できないタルモ/KotR/墓忍びに対するStPやPtE
-コンボに対し、ガドックや法学者等のヘイトベアーを採用可能
-TNNに対して、妄信的迫害を取ることが可能
-Karakasを無理なく仕込める
ってな感じだろうか。
RUGbの方が随分前のめりな印象を受け、場に対する干渉力が弱い分、ライフに対して火力で干渉できるのが強み。
UGWBは長期戦も見れるものの、そもそもDelverデッキ自体が短期決戦向きなのでコンセプトと合わないように見えるが、Patriotという例もあるので意外とそうでも無い。
とりあえず、オレみたいにDelverがまともに使えずゲームが長期化しやすい人は、RUGbよりもUGWBの方がおススメだけどな(笑)。
さて、お題についてだが、こんなデッキをご存じだろうか。
・4-Color Dever
・4-Color Shaman
・4-Color Tempo
・4-Color Thresh
名前こそ違うが、これは全て同じデッキを指す。
端的に言えば、青ベースで低マナ域のカードで構成された4色デッキだ。
4色デッキと言えば、Blue Zooや4色続唱、4C Loam、Deathbladeなんかも有名だが、それらとは少々異なる。
標準的なデッキバランスは概ね以下の通りで、所謂スレッショルド系のデッキに近い趣だ。
・クリーチャー:12~14枚程度
・スペル:26~30枚
・土地:18~20枚
さて、これらのデッキ、昨年下期からSCGでも数件結果を残していたため、新デッキとして覚えてる人がいるかもしれない。
が、実はその発祥は古く、レガシー初期の2005年のGPリールのTop8にも存在している。
4 Nimble Mongoose
4 Werebear
4 Meddling Mage
2 Pithing Needle
4 Brainstorm
4 Mental Note
4 Serum Visions
4 Daze
3 Counterspell
4 Force of Will
3 Lightning Bolt
2 Fire // Ice
4 Flooded Strand
4 Polluted Delta
4 Tropical Island
3 Tundra
3 Volcanic Island
Sideboard
4 Chill
2 Divert
1 Naturalize
2 Red Elemental Blast
3 Tormod’s Crypt
3 Wasteland
勿論、今のデッキと採用されているカードは全然違うが、Delverデッキと呼ばれる前身=スレッショルドデッキの一種であるため、基本構造は何ら変わらない。
それが昨年あたりからまた見直されて始めて来た。
CalebDことCaleb DurwardもChannnel Fireballにこんな記事を寄稿している。
Legacy Weapon – The Return of 4-Color Thresh
By Caleb Durward // 2 Jan, 2013
http://www.channelfireball.com/home/legacy-weapon-the-return-of-4-color-thresh/
要約すると、
・死儀礼のせいでRUGは、不毛ゲーや対BUGがやりにくなってきた
・昔のデッキ等を色々と漁った結果、4-Color Thresh=RUGb Delverに興味持った
・死儀礼のおかげで、4色デッキが無理なく成立する
・マナソース多いから土地ハメに意外と強く、RUGやBUGにも相性良さげ
・BUGに比べ、稲妻がある分だけ早く勝てるし、REBをサイドから取れる
・不毛やもみ消し入れるのは試してないけれど相性悪そう
・試してはいないが、白混じりの4色も面白そう
といったところ。
The Sourceにも4-Color Deathrite Shamanという名前でスレッドが立てられ、Calebが組んだRUGb系統と、示唆していたUGWB系統の2つが同時に議論されていた。
それからしばらくした3月、こんなデッキが68名ほどの大会でRUGやSneak等を押さえて1位になったことがスレッドで話題に。
UGWBというCalebとは違うアプローチながら、これも4C Delverの一つだ。
4 Delver of Secrets
4 Deathrite Shaman
4 Geist of Saint Traft
1 Vendilion Clique
1 Sylvan Library
4 Brainstorm
4 Ponder
4 Abrupt Decay
4 Dimir Charm
3 Swords to Plowshares
3 Daze
3 Inquisition of Kozilek
2 Force of Will
2 Lingering Souls
1 Thoughtseize
4 Flooded Strand
4 Misty Rainforest
2 Polluted Delta
3 Tundra
3 Tropical Island
2 Underground Sea
1 Scrubland
SIDEBOARD
2 Force of Will
2 Lingering Souls
2 Vendilion Clique
1 Thoughtseize
1 Zealous Persecution
2 Elspeth, Knight-Errant
1 Karakas
1 Spell Pierce
1 Envelop
2 Perish
ちなみに、その当時、自分も似たデッキを組んでいた。
自分はStP信者かつBant大好き人間なので、4Cと稲妻に引かれつつもUGWの構成を捨てられずにいたところにこのデッキの原型を発見し、即気に入って組んだという経緯がある。
が、回してみたら、Delverは初手に来ない上、何とか場に出ても全然反転せず、泣きながら反転させたら衰微で焼かれるということを繰り返した結果、「Delverはオレに使えないカードなんだな」という残念な結論に至ったのを覚えている。
ただ、この4色での構築はやっていてとても面白かったことから、構成をガラリと変えて4CDelverでなく4C Shamanとして日本レガシー選手権・春に持ち込んだところ、RUGに2回当たって両方2-0というCalebの「RUGには強いよ」理論を証明することになった。
以後、RUGはお客様というスタンスでやっていたが、マジで対RUGの勝率はフリープレイでの多数の対戦含んでも9割を超えている。
以後、ずーっと今に至るまでそのデッキを使ってるわけだが、スレッドはいつの間にやら静かになり、UGWB系統の話は全く上がらなくなった。
その一方、RUGb系統はThe Sourceで別スレッドが立ち、今も議論が続いている。
そして、SCGにも2つのデッキを送り込んだ。
Four-Color Delver
Stephen Nowakowski
12th Place at StarCityGames.com Legacy Open on 9/8/2013
Creatures (12)
3 Deathrite Shaman
4 Delver of Secrets
4 Nimble Mongoose
1 Scavenging Ooze
Spells (30)
2 Gitaxian Probe
2 Spell Pierce
4 Brainstorm
4 Ponder
4 Stifle
4 Daze
4 Force of Will
4 Lightning Bolt
2 Abrupt Decay
Lands (18)
4 Scalding Tarn
3 Misty Rainforest
2 Tropical Island
2 Underground Sea
2 Volcanic Island
1 Taiga
4 Wasteland
Sideboard
1 Grafdigger’s Cage
1 Sulfuric Vortex
1 Abrupt Decay
1 Ancient Grudge
2 Fire Covenant
2 Flusterstorm
2 Pyroblast
1 Spell Pierce
3 Submerge
1 Life from the Loam
------------------------------------------------------------
Four-Color Delver
Edman Leung
5th Place at StarCityGames.com Legacy Open on 10/13/2013
Creatures (13)
3 Deathrite Shaman
4 Delver of Secrets
4 Nimble Mongoose
2 Tarmogoyf
Spells (29)
4 Brainstorm
4 Ponder
4 Stifle
3 Spell Snare
4 Daze
4 Force of Will
4 Lightning Bolt
2 Abrupt Decay
Lands (18)
4 Misty Rainforest
3 Scalding Tarn
2 Tropical Island
2 Underground Sea
2 Volcanic Island
1 Taiga
4 Wasteland
Sideboard
1 Nihil Spellbomb
1 Ancient Grudge
2 Fire Covenant
2 Flusterstorm
2 Pyroblast
2 Spell Pierce
3 Submerge
1 Vendilion Clique
1 Life from the Loam
両デッキとも恐ろしいことに4色にも関わらず土地18枚、そして不毛ガン積み。
Calebの言ってた「もみ消し・不毛は合わん」理論の全否定。
やー、面白いな。
「不毛入れてこんなんで回るの?」という疑問があると思うが、実際やってみると割りと普通に回る。
ただ、青マナが出る土地は13枚しかなく、個人的にはせめて14枚か15枚欲しいと思う。
マリガンが恐いこともあり、個人的にはBUGのように土地20枚にしたいという思いもあるが、これはこれでデッキとしてある種の確立したスタイルだとは思う。
基本、外人の作るレシピは往々にして土地が切り詰められてることが多いけどな。
また、上記はTNNが出る前の形で、今は少し変化を遂げている。
とは言っても、基本構造はRUGと同様のため、以下の部分はTNNに関わらず概ね確定してる模様。
たまに死儀礼やDazeが3のこともあるが、この辺のカードは基本4積みと考えていい。
衰微2も必須で、残り12枚程度のフリースロットに生物3~5枚とスペルを詰めて行く感じ。
4 Delver of Secrets
4 Deathrite Shaman
4 Brainstorm
4 Ponder
4 Daze
4 Force of Will
4 Lightning Bolt
2 Abrupt Decay
7-9 フェッチ
2 Tropical Island
2 Underground Sea
1-2 Volcanic Island
1 Taiga or Badlands
4 Wasteland
以下が実際に使われているサンプルだが、旧来入っていたマングースがばっさり抜け、代わりに死儀礼4積みからのタルモ2/TNN2に繋げる形に変わった
なお、囲いについては、メインに黒いカードを増やさない&アンシーから動いてマナベースを不安定にしない、という意図からサイドに回されている。
スペルも30枚しっかり入ってるので、Delverの反転も十分期待できそうだ。
Creatures (12)
4 Delver of Secrets
4 Deathrite Shaman
2 Tarmogoyf
2 True-Name Nemesis
Spells (30)
4 Brainstorm
4 Ponder
3 Stifle
3 Spell Snare
2 Spell Pierce
4 Daze
4 Force of Will
4 Lightning Bolt
2 Abrupt Decay
Lands (18)
4 Scalding Tarn
4 Polluted Delta
2 Tropical Island
2 Underground Sea
1 Volcanic Island
1 Taiga
4 Wasteland
ここまで通して見て、RUGbはあくまでRUGに死儀礼と衰微を入れた程度の変更であり、そのためだけに黒タッチする意味があるか疑問に思う人もいるだろう。
しかし、色を足したことで2デッキ間の相性で言えばRUGb>RUGとなっており、少なからず意味はある。
具体的には、「衰微がDelverやタルモにガン刺さる」「死儀礼でマングースが終わる」「死儀礼でタルモお見合いを無視された」「死儀礼がいると不毛ゲーに持ち込みにくい」「死儀礼のせいでTNNまで投入される」「死儀礼に稲妻撃ったらDelverが除去れなくなった」といった具合に、RUG側からすると結構キツかったりする。
実際、マジックで昔から行われてきた「同系に勝つために色を足す」という事例は山ほどあり、既存デッキ+1色>既存デッキというのは良くある話だ。
似た事例で言えば、UR DelverとRUG Delverの比較とかな。
なお、他のデッキに対する変化点としては、黒タッチしたことでコンボ全般に効く思考囲い、TNNやエルフに刺さるゴルガリの魔除けといったサイドカードの獲得が挙げられる。
いずれもRUGでは持ちにくかった能動的に相手に働きかける妨害手段やダメージによらないマスデス等の大事な補完手段だ。
特に、これまでのRUGはDazeやピアスなどの不確定カウンターが多く、土地を伸ばしたS&T系のデッキに泣きを見ることもしばしばあったため、変化球となる囲いは重宝しそうだ。
ちなみに、ちと電波っちゃ電波だが、個人的に是非採用してみたいのは部族の炎。
後半、土地が3つくらい並んでる状況ならまず間違いなく4点で撃てるので、絶対美味しいと思うんだけどな。
最悪でも火/氷と同様、2マナ2点で撃てるだろうし。
ってことで、4C Delver等について、変遷や構造等をつらつらと眺めてみた。
自分でも使ってるが、このデッキの強みはやはり4色ならではの柔軟性だと思う。
そして、それを成立させているのが、死儀礼と多めのドロー操作による安定したマナ基盤と、強力な軽量クロックとスペル。
ホントに4色がスムーズに出る上、今のレガシーには軽くて強いカードが多すぎる。
2マナ以下で各色の強いカードを集めたらできたのが4C Delver、と言っても過言じゃない。
なお、RUGb系統とUGWB系統の違いだが、
■RUGb ⇒ 短期決戦重視
-除去が火力中心になりメインの無駄カードが減る他、Killターンが早くなる
-火力と衰微のおかげでPW対策が厚く取れる
-紅蓮術士でトークンをばら撒き、場を膠着させることも可能
-REBがコンボに刺さる他、DelverやTNNもカウンター可能
■UGWB ⇒ 長期戦可能
-石鍛冶によりアドが獲得でき、装備品により長期戦に強くなる
-除去耐性があり、単体で大ダメージが出せてコントロールに強いトラフト
-火力で除去できないタルモ/KotR/墓忍びに対するStPやPtE
-コンボに対し、ガドックや法学者等のヘイトベアーを採用可能
-TNNに対して、妄信的迫害を取ることが可能
-Karakasを無理なく仕込める
ってな感じだろうか。
RUGbの方が随分前のめりな印象を受け、場に対する干渉力が弱い分、ライフに対して火力で干渉できるのが強み。
UGWBは長期戦も見れるものの、そもそもDelverデッキ自体が短期決戦向きなのでコンセプトと合わないように見えるが、Patriotという例もあるので意外とそうでも無い。
とりあえず、オレみたいにDelverがまともに使えずゲームが長期化しやすい人は、RUGbよりもUGWBの方がおススメだけどな(笑)。
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