Aランクでちょっと気になる疾走ドラゴンを見つけた。
何でも、Aランクで勝率8割以上だったらしい。
除去を1枚も取らないドラゴンって言うのは珍しくないが、中盤以降を受け止められる守護持ちを全然取らないタイプは稀。
代わりに、伝令の対象となる5コスト以上を奇襲要員だけに絞り、疾走持ち9枚/ガブ2枚/伝令3枚の計14枚で盤面への干渉をほぼ無視したタイプとなっている。
この手のデッキの常として、ゴブリンマウントデーモンやオーレリアのような高HPの守護持ちが天敵なのだが、それを突破するエクスやドレッド、竜の怒り等の除去は1枚も採用されていない。
守護持ちが出てくる中盤以降までによっぽど上手くダメージを稼げるのか、それとも守護持ちの突破が容易なのか。
何とも不思議なデッキではある。

フォロワー(34) / スペル(6)
①--------------------
 3 アイボリードラゴン
②--------------------
 3 変化する魔術師
 3 ファイアリザード
 2 ドラゴニュートスカラー
 3 竜の託宣
 3 竜の伝令
③--------------------
 3 トリニティドラゴン
 3 ドラゴンナイト・アイラ
 3 プリズンドラゴン
④--------------------
 3 ドラゴンウォーリア
⑤--------------------
 3 海剣竜
⑥--------------------
 2 ダークドラグーン・フォルテ
⑦--------------------
 2 ガブリエル
⑧--------------------
 2 ジルニトラ
⑩--------------------
 2 ジェネシスドラゴン


ってことで、回してみた。
足りなかったスカラーとジルニトラは、それぞれベル天とルシフェルで代用。

・・・なんか、すげーピーキーに感じるんだけれど、何だかんだ負けない不思議さ。
そこまで大量に回してないが、戦績は確実に6割以上。
ちゃんと回せれば、デーモンとかも乗り越えて勝ちに行けた。
勿論、1:2交換でアド損前提ではあるんだけれど。
そんな状態だから、EPの使いどころもかなり難しい。

あと、気にしてた除去無し問題は、全然何とかなった。
むしろ、序盤の展開に注力してる分、迷うことが少ない。

加えて、使ってて思ったのが、このデッキ構成だとプリズンがすげー強い。
序盤にアイボリー⇒魔術師⇒プリズンと動けると、ダメージが非常に安定する。
ダメージ量がT2から1点⇒3点と蓄積され、後攻ならプリズン進化で5点殴りを入れて、T4でライフ8点まで削ることも可能。
次のターン、除去か守護が無ければ詰みとなる。

が、ビショップ等に捌かれたり、ロイヤル先攻で押し負けたりするとかなり綱渡りになる。
トップ勝負なので、本当に冷や冷やで心臓に宜しくない。

とは言え、構成としてある種のコンセプトに従って組まれてるので、これはこれでアリだとは思った。
なお、代用のルシフェルは引かなかったが、何度か引いたベル天はとても活躍した(笑)。
守護持ちが少ない前のめりなデッキだから、その動きを邪魔せずフォローできるベル天は貴重。

対して、週初めに自分が作ったのはこんなん。
上のデッキと比べてコストを低く抑えているのと同時に、守護持ちと除去を取っているのが違い。
でも、いささか勝ちきれない状態だったので、上のレシピを見つつ、テコ入れした。

フォロワー(32) / スペル(8)
①--------------------
 3 アイボリードラゴン
 3 ブレイジングブレス
②--------------------
 3 変化する魔術師
 3 ファイアリザード
 3 ワイルドハント
③--------------------
 3 トリニティドラゴン
 3 ドラゴンナイト・アイラ
④--------------------
 3 ドラゴンウォーリア
 3 デスドラゴン
⑤--------------------
 3 ゴブリンマウントデーモン
 1 海剣竜
 2 エクスキューション
⑥--------------------
 3 ドラゴンガード
 2 ダークドラグーン・フォルテ
⑦--------------------
 2 ガブリエル


その後がこちら。
前述の疾走ドラゴンと違い、PP加速手段がアイラだけなので、PPはMax7を前提で留めた。
そして、PP上げることは考えず、アイラも序盤は自殺させず、ひたすらに殴り殴り殴り。
ある程度削ったら、守護持ちでフォロワー守りつつ押し込むか、消耗戦を仕掛けた後に嵐で更地にして疾走、というコンセプト。
んで、数日じっくり回してみた。

フォロワー(37) / スペル(3)
①--------------------
 3 アイボリードラゴン
②--------------------
 3 変化する魔術師
 3 ファイアリザード
③--------------------
 3 トリニティドラゴン
 3 ドラゴンナイト・アイラ
 3 プリズンドラゴン
④--------------------
 3 ドラゴンウォーリア
 3 デスドラゴン
⑤--------------------
 3 ゴブリンマウントデーモン
 3 海剣竜
⑥--------------------
 3 ドラゴンガード
 2 ダークドラグーン・フォルテ
⑦--------------------
 2 ガブリエル
 3 灼熱の嵐


結果、Bランクで最大8連勝。
はい、劇的に改善されました。
ド安定です。
伝令/託宣が無い分、それに振り回されることがない。
除去がほぼ無い分、相手次第で腐らせることがない。
ザ・脳筋。
・・・ロイヤルと一緒じゃねーか。

まあ、そうは言っても、一応こういう形にした理由はある。
伝令/託宣を入れてデッキの高コスト帯を上げると、手札にそれらが溜まって何も出来ないまま死ぬことがままあり、ランプドラゴンの構造的な欠陥だった。
また、そこを解決するためにブレス等を取って相手のフォロワーを捌けるように試みられていたが、ウイッチ相手に無駄に引いたり、高HPのフォロワー相手には焼け石に水だったり、としばしば残念な結果に。
そのため、勝率がどうしても安定しないのが問題だったけれど、この構成ならばそれらの問題が十分軽減できたと思う。

ドラゴンが強いのはPP7以降と言うのは変わらず、通常、可能な限り早くそのタイミングを迎えるために託宣アイラを使うのは良くわかる。
その際、高コスト帯のカードで巻き返すにしてもある程度のライフ的余裕がないと難しいので、いかにライフ温存したままそれを実現するかがずっと課題となってる。
が、伝令/託宣を撃つ=そのタイミングでの相手に対する脅威のプレイの放棄なので、タイミングは早めるもののアグロ相手に殴るのを許し、上記課題は解決できていない。
となると、ライフ温存のためにはフォロワーで迎え撃つか除去を取るかの2択となり、「高コスト帯のカード枠からどれだけ低コスト帯のフォロワーと除去に割くか?」「フォロワーの枠をどれだけ除去に割くか?」というのがドラゴンでバランスを取る際のポイントだった。
また、低コスト帯のフォロワーの数は、後半の高コスト帯のフォロワーで巻き返すためのターン数の低減、具体的に言うと「ジェネシス(7/11)で3回殴れば相手は死ぬ」という状態が2回に減らせるかにも影響する。
ライフに余裕がなければ、悠長に殴る暇も当然なくなるので。

と言うことで、ドラゴンにおいて低コストフォロワーを採用するメリットをつらつらと書いてみたが、何で今までそれを採用したレシピが主流でなかったかと言うと、それは偏にバランスの難しさが理由だと思う。
実際、序盤のフォロワーとして魔術師とベル天を取るレシピは結構あるが、それ以外については試行錯誤されているものの定着したものは無い。
プリズンですら入れ替え候補として流動的だ。
今回のレシピだと、アイボリー/リザード/トリニティ/デスドラあたりが割と特徴的か。

場持ちの良いトリニティと中盤の壁となるデスドラは個人的に入れ替える気はないが、アイボリーとリザードについてはそれも絶対的ではない。
リザードは対アグロの側面が強く、後半でもHPの減ったフォロワーへの追撃として使えるが序盤に空撃ちすることもあるし、場持ちと打点を考えたらライダーの方が優秀だ。
アイボリーも唯一の1コストのドラゴンという特徴があり、覚醒してからのキャントリップには何度も助けられたものの、打点面で言えば2コストのパワー2のフォロワーに勝てない。
そのキャントリップも何を求めのものかと言うと、主に疾走/守護/嵐を探して、だ。
そのスロットを大嵐にした場合、守護や嵐を探すことは出来ないものの、進化込み4点疾走という無視できない打点となり得るし、覚醒以降は2コスト 2点の疑似除去としても考えられる。
ドロー加速の役割を求めるなら、ベル天でもアリだ。

嵐については、バランスを考えたら2コストのフォロワーを増やすことも考えて色々と検討中。
マリガンするものの、T2までに2コスト以下が1枚も引けないケースもあるしな。
となれば、リザード2/嵐2にして適当な2コストを2枚追加するも良し、全抜きしてベル天での守護強化を考えるも良し。
どうにもならない場面を打開するためのカードと言うことなら、デモンストライクで直接本体を狙うようにしても良いし、打点の安定と奇襲性を求めて竜の力にするのもアリだ。
トリニティは割と進化させたい場面が多いのと、ウォーリアを素出ししたくないが他に適当なフォロワーが居らずPPが余る場面を鑑みるに、竜の力は有用だろう。
覚醒すれば+3/+3なので、進化大嵐+竜の力=7/6疾走、みたいな奇襲でもできる。
場に残るフォロワーにしたいなら、風神で強化して打点上げるのも手か。
風神の場合、守護持ちじゃないけれど相手は確実に狙って来るからなー。
疑似守護と言うか、避雷針と言うか。
バレッジと入れ替えて、リザード⇒バレッジでの一掃を狙っても良いし、リザードの役割をバレッジに任せてリザードを別のフォロワーにするのも良い。
が、セージ/乙姫/死の嵐/クイーンが環境に多い限りは、入れ替えも厳しそうではある。
HP2以上を一掃しようと思ったら、どうしても嵐に頼らざるを得ない。
どれも3積みされるカードだから、適当な対策が確立できるまでは同じく3積みにしておくべきか。

それでも入れ替えを考えるなら複数のフォロワー除去できるカードが望ましいけれど、何があるだろ。
進化して即2体持って行けるウォーリアは採用済だから、単体に4点のドレッド、いささか点数足りないけど氷結、コスト的に厳しいファフニールとか?
デスミストとか使われたことあるけど、アレ、どうなんだろな・・・
それか、アテナでも使って、場にいるフォロワーで1ターン無敵の相討ちコース?
オリジナルに沿うなら、実弾増やさずとも、スカラーで手札入れ替えてウォーリアとかを引けるように動くという案もあるが、アレ使ったことないからイマイチ強さがわからん。
・・・また、エーテルが嵩むなぁ。

最後に総評として、各コストごとにアグロに対するメタカードが積まれてるようなもんなので、早いデッキに対してはかなり耐性ができた。
逆に遅いデッキに対しても、ランプだとお互いスロースターター気味で噛み合ってしまい泥沼でグダるんだけど、これだけ早くしたおかげで序盤から十分優位に立てるようになった。
抵抗の少ない相手を殴るだけ殴っといて、ライフ1桁に追い込んだら疾走投げつけるという動きが良くハマる。
速度順にアグロ(フェイス)>ミッドレンジ>ランプと定義するなら、今の環境は守護持ちが多いのでアグロじゃ軽すぎ、ランプだと間に合わず重すぎるので、ミッドレンジくらいの速度感が丁度良いかもしれない。
でもまだロイヤルには勝ったり負けたりだから、せめて相性6:4と言えるようにしたいな。

ってことで、しばらくはこのデッキを調整することになると思います。
さぁ、どうしたもんかねー。

コメント

—
2016年8月6日8:21

似たようなの当たったけど5キルとかあるし強いと思った
ガブリエルモードとジルニトラモードがあるみたいな感じだよね
なんというかファントムハウルとモルディカイみたいな
トリニティとか殴れないやつパンプされて早い段階から削られて選択肢縛ってくるから強いと思った

4sur
2016年8月7日19:04

普通にアグロすると遅いデッキには良く勝てるね。
トリニティ、実は優位にある時は強いけど、引きすぎたり強化足りなかったりすると微妙な時も……
てか、エクスキューション系の確定破壊がすげー恐い。

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索